年始、恒例のひとつ「えべっさん」。文筆業もビジネスなので、毎年、京都ゑびす神社をお参りしている。今年は1月8〜12日が期間だったが、諸般の事情によっていつもより遅い12日の夕方を選んだ。
混雑するので四条通は回避、一本南の団栗通からアプローチする。川端通沿いには「十日ゑびす」の看板が立っている。
例年、京都ゑびす神社が面している大和大路通には多くの露店が出ていたはずだが、今年は日を外したからかまったく見なかった。昼に来るのも近年、記憶がない。もしかしたら11日までだったのかな。
神社に到着。明るい時間帯であるためか、人は少ない。いつもなら、かなり混んでいるので拍子抜けした。一礼し、境内へ。
しばし進むと「古いお札・お笹 納める所」が設けられている。いつもこの前に立つと、もっと気の利いたというか、それらしい正式名称はないものかと思ってしまう。「納笹箱」とか。わかりやすいのはよいことだが。
ここでミスに気づく。オフィスに掲げている、昨年のお札を持ってくるのを忘れたのだ。しかたがない、今回は新しいお札を買い、日を改めて来ることにしよう。
本殿にお参りする。今年も商いの成功をお願いした。
さて帰ろうと思うと「混雑緩和のため 本殿横の横参りを 中止させていただきます」との看板が立っているのに気づいた。じっくり見ると「混雑緩和のため」の部分が毛筆で修正されている。おそらく前年は「感染防止のため」になっていたと推測する。理由を変化させながら、効率的に運営したい神社側の意図が見える。
なおモザイクがかかっている2人の女性はいずれも外国人。最近はスマホがあるので、こんなところまでやってくるんのだな。
「横参り」とは文字通り、本殿の横からお参りすることをいう。えびすさまは高齢で耳が遠く、近くに寄って、本殿の横から声をかけたり、壁を叩いたりして参拝に来たことをお知らせするのが慣わしになっている。お参りをスムーズにするため中止しているようだ。
そんな横参りをしてはいけないという。12日の明るい時間(午後4時過ぎ)はこんなに空いているのにな、と思いつつ歩いていた。
とまあ、今年もえべっさんをお参りしたという次第である。しかし古いお札があるので、近く、再訪する予定。
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