今年はずっとブログを怠けていた。筆がまるで乗らなかった。だが、また書き始めようと思った。
その間も仕事で全国のあちこちを飛び回っている。北は北海道から南は九州まで。なんだか、以前にもまして活動範囲が広がっているように思う。飛行機に乗ったり、新幹線に乗ったり、仕事よりも移動時間の方が確実に長い。
先日、九州へ。目的は宮崎で仕事があったからだ。
新幹線で新八代駅まで向かい、そこからバスに乗り換えるという経路だった。移動の距離は長く、その分の疲労も積もる。

宮崎市内に着いたのは、もう夜の八時を回っていた。

宿「HOTEL JAL CITY」に荷物を置き、そのまま繁華街へ向かった。知らない土地での一杯は、いつも魅力的だ。誰にも拘束されない自由さが、普段の生活とは異質な喜びをもたらす。

スマホで検索し、良さそうな雰囲気の店を見つけて入った。古いビルの2階にあるが、ネットがないとこういったところへは辿り着けない。どうです、店構えもいい感じでしょう。

料理は焼き鳥、つくね、そして中華風サラダを頼んだ。これらをまず食べている間に次の注文を考える作戦だったが、サラダの量が異常に多く、これで一発でおなかがいっぱいになってしまった。不覚だった。


でもなんとか一品でも食べたいと思い、この店の看板商品が知りたくて、隣に座っている若い男性客に声をかけてみた。「すみません、この店で何が美味しいんですか?」と。聞けば、彼は鹿児島県から仕事で来ているという。私と同じ、出張者だったわけだ。私が京都から来たというと、彼はとても驚いていた。
鹿児島の彼は、ビールを飲み終えるとすぐに店を出ていった。
すると、ぼくらの会話を聞いていたらしい地元の客が、入れ替わりに私に声をかけてきた。「あんた、京都から来たのか?」。
地元の客は、私に店の名物や、宮崎の美味いものの話をしてくれた。観光客向けの表面的な情報ではなく、そこに住む者の実感を伴った話だ。それを聞きながら、私はお酒を飲んだ。こういうのが旅の醍醐味のひとつだと思う。

宮崎での夜は、その偶然の出会いと、少しのお酒によって、印象深いものになった。



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