先週は博多、尾道、そして岡山の笠岡と、西日本のあちこちで仕事をした。どの町も趣があったが、とりわけ私の眼に止まったのは笠岡の駅前である。
ふと見ると、若者たちが寄り集まって賑やかに記念撮影をしている。その中にヒシャブを纏った女性の姿を見つけ、私は彼らがイスラムの国から来た人々であることを知った。仕事場へ向かうタクシーの運転手に訊ねてみると、この辺りは農家や工場の仕事が多く、彼らのような技能実習生がいなければ到底、現場は回らないのだという。
私が駅で見かけたのは、実習を終えて次の任地へ向かう仲間を見送る、別れの場面だったらしい。遠い異郷の地で身を寄せ合い、働く彼らの横顔には、どこか清々しさも感じる。
日本各地で仕事をするが、外国人の姿を見ない日はない。コンビニの店員でも、かつてはスリランカから来た人が多いように思えたが、近頃はネパールという国名もよく耳にするようになった。
ところで、少し前に耳にしたニュースには驚かされた。新宿区の新成人に占める外国人の割合が、四十六パーセントにも上るというのだ。豊島区では三十八パーセント、中野区は二十七パーセントだという。これは少し前の統計なので、現在は、その数字は増えているに違いない。
労働力が足りないという現実に照らせば、彼らの力を借りることは、もう避けられないのかもしれない。しかし、政府が打ち出す施策の急ぎぶりには、薄気味悪さを感じる。今後、さらに百万余りを受け入れ、家族の帯同も許すという。今でも違和感があるのに、このまま進めば、日本が日本でなくなっていくような気もする。
明日は衆議院選挙である。この急激な変化に対し、民意がどのような決断を下すのか。私は静かに、自らの一票を投じに出かけようと思っている。

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